当院の入れ歯治療

よく噛める入れ歯を作れるかは、天然の歯があった頃のあごの位置や噛み合わせをどれだけ再現できるかにかかっています。

当院では入れ歯治療で30年（※）の経験がある院長が、あごの位置や噛み合わせを綿密に分析して、噛みやすく見た目が自然で、つけ心地の良い入れ歯をお作りしています。

※2022年現在

入れ歯が合わない原因の多くは、入れ歯と歯ぐきとの間にある隙間です。

入れ歯は吸盤と同じ仕組みで歯ぐきにくっついています。そのため、隙間があると吸盤がくっつかないのと同様、入れ歯も隙間があるとくっつかず、ガタついたり外れたりしてしまいます。

隙間ができないようにするためには、精密な型どりが重要です。

精密な型をとるために、患者さま一人ひとりに「個人トレー」と呼ばれる専用の道具をオーダーメードで作製しています。なぜなら、個人トレーを使用して歯ぐきの型をとったほうが、より精密な型がとれるためです。

トレーとは、型どり材をのせる枠のことで、保険診療で個人トレーを作製するケースは一般的に多くありません。その中で当院では、保険か自費かに関わらず、すべての患者さまに個人トレーをお作りしております。

変形が少なく、より精密な型をとるために数種類の「シリコン印象材」という材料を組み合わせて使用しているのも、こだわりの一つです。

入れ歯は作って終わりではありません。お口の状況に合わせた入れ歯のメインテナンスが大事です。

当院では必要に応じて、入れ歯の調整や入れ歯についた汚れのクリーニングを行っています。また入れ歯だけでなく、患者さまご自身の、残っている歯のメインテナンスにもしっかり取り組んでいます。

部分入れ歯の方は、天然の歯が多く残っているケースが少なからずございます。残っている歯が歯周病になると、歯を失い入れ歯を作り直さなければならないこともあるため、入れ歯のメインテンスはもちろん、歯周病のケアにも力を入れています。

歯周内科治療として、位相差顕微鏡（いそうさけんびきょう）を用いて原因菌を特定し、抗生物質によって原因菌を除去する治療が行えます。

原因菌を把握すれば、より効果的な歯周病の治療が可能です。歯周病の治療や予防ケアをしっかりと行えば、入れ歯を長持ちさせることにもつながります。

当院では保険診療でも噛みやすい入れ歯をお作りしておりますが、保険診療は入れ歯に使える素材に制約があるため、自費診療の入れ歯に劣る部分があるのも事実です。

保険の入れ歯は、歯ぐきと接する部分（床：しょう）をプラスチック素材で作るという決まりがあります。その素材を使って入れ歯に強度を出すには、ある程度の厚みが必要です。

しかし、厚みがあると食事の際に味や温度を感じにくいので、食事がおいしくないとおっしゃる患者さまも少なくありません。また、お口に装着したときの違和感も大きく、入れ歯を入れること自体が苦痛になってしまう可能性もあります。

そこで私どもは、より快適な入れ歯をお求めの方に、自費診療の特別な入れ歯もお作りしています。

自費診療の入れ歯なら、保険診療と違い、豊富な素材の中から患者さまに適したものを厳選することが可能です。床を金属にしたり、シリコンにしたりできますので、入れ歯を薄くお作りできます。このため食べ物の味や温度を感じやすくなり、装着時の違和感も少ないのが特徴です。

さらに、自費診療は治療方法にも制限がありません。患者さまに合わせて工程を増やし、丁寧に治療が可能です。特別な材料を使った精密な型どりや噛み合わせの綿密な分析を行い、食事や会話に困らない、外れにくい入れ歯をお作りします。

自費診療を無理におすすめすることはありませんので、ご安心いただければと思います。自費診療については、以下で詳しくご説明しておりますのでご確認ください。